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アメリカに住んでいた、ある高校生の記録。 (元ブログ名「星条旗と俺。」)

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A Year Since 3.11

Posted by yonish on   9 comments   1 trackback

3.11。

アメリカは夜中。
テレビをつけると、まず飛び込んできたのは、
もくもくと黒い煙を噴き出す石油コンビナートでした。


火事か?大変だなぁ。


そう思いながらテレビを見ていると、
次に画面に映ったのは、浸水した仙台空港。

そして、ようやく起こっていることの重大さに気づいた僕。
それでも、にわかには信じられませんでした。


怒られてしまいそうですが、もっと言えば、
未だに現実を呑み込めているのかさえ不安です。



一年前の11日に書いた記事です。
日本のニュースinアメリカ


地震関係のタイトルですらありません。恥ずかしながらも。

それでも修正したい気持ちをこらえてこの記事を残しているのは、
自分の無関心に対する戒めの気持ちからよりも、
アメリカにいることで、
どれだけ事実を呑み込むのに時間がかかるのかを記しておきたかったからです。


時間がかかる。そりゃそうだ。
…と言うと薄情に聞こえるかもしれませんが。

でも自分だけこれだけ安全な場所にいて、
6500マイルの彼方の未曽有の災害を、一体どうやって感じ取れるでしょうか。



家族や友達の安否はもちろん心配でした。
連絡も取りました。無事で安心しました。

日本の先行きも心配でした。

でもそれは、現地の人たちに「頑張ろうね」、と言える根拠にはならないと思います。


日本の友達と被害についてメールしているときも、
言葉にできない孤独感を味わいました。

僕だけ安全な場所にいる。
僕にできることと言えば、募金程度の物。
それなのに、どうして、大変だね、頑張ってね、なんて言えるだろう。


この国難の時に、
アメリカと言う安全な地にいられたことが、果たして良かったのか悪かったのか。

今でもよく分かりません。


相手の身になっているつもりでも、向こうからすれば大きなお世話だったりもします。

「ふざけるな。何も苦労してないくせして。お前に何が分かる」

ひっそりとそう思われてるのかな、なんて考えると、
「触れない」ことが一番の解決策なのかなぁ、なんて。


自分の中ではそこで完結しています。
結局答えはないと思いますし。




放射線の危険は未だに残っています。
と、言われていますよね。

今年の6月、僕は日本に帰国して、東京に住むことになると思います。
アメリカ人からは危険だ、危険だと言われるかもしれません。


でも正直、僕はホッとしています。


少なくとも、友達と苦難を共有できるから。

実際に被曝に遭っている方からすれば、
ふざけるな、と言われても仕方ないと思います。当然です。

でもこれが僕の本音です。



現地にいる人と、外にいる人では大きく印象は違います。
その板挟みになっている人たちも、現地の人とは違う辛さを抱えています。

そのすべてを感じ取ることは不可能です。
だからせめて、そのことだけは覚えていてほしい。


これは震災に限ったことじゃないと思います。
テレビで見る一つ一つの事件に、数知れないストーリーがあります。

「ギリシャは暴動なんだぁ。大変だなぁ。
 ユーロが下がっちゃうのかなぁ。気を付けよう」

それは確かに事件を気にしていても、事件を感じていることにはなりません。
正確に感じることは、たぶん日本に住んでいる誰にもできません。




「お前に何が分かる。」

そう言う側も言う側で、
言う前に、一度立ち止まって考えるべきだと、深くそう思いました。



そして、アメリカに住むものとして、
アメリカの出来事を、より感じようとしてもらえるように伝えること。

それもまた、僕の使命なのではないかと思いました。




東日本大震災で被害に遭われた方々、地域に、
心から復興をお祈りしています。

2012.3.12 yonish


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